ピアノの道のスタートラインは
久しぶりのレッスンで、保護者の方とのやりとり。
「楽しかったと笑顔で帰ってきました」とメールをもらいました。
こういったメールをいただくのは本当に嬉しい。
彼女はレッスン中もグランドピアノに触れるのが本当に嬉しそうで、
「先生の家のピアノは美しいね。」
「あーやっぱりいい音!」と、
音そのものをとても楽しんでいる様子。
どんなに小さな曲でも魅力を見つけて楽しんで弾いている。
その姿勢と笑顔にとても救われます。
音楽を、ピアノを、音色を、素直に楽しむ心の火こそ、何よりも何よりも宝物だと思うのです。
その火を消さないように、大切に大切に守っていくことが私の仕事なのではないかとさえ思います。
同時に、その美しいものに惹かれる心を自分から言葉にできる子は、たとえピアノから離れても、レッスンから離れても、きっと大丈夫。
誰もがその気持ちを持っているのだろうから、それを引き出したい。
私はそこをゴールにしているのかもしれない。
いや、音楽の道にしてみればそこがスタートだ。
スタートに立てることができれば、ピアノの道は自然と続いていく。
そのスタートに立てていない子がいるように感じている。
そう言う子からいかに引き出すか。
ピアノの先生たち、
どうやっているのだろう。
勉強あるのみか。