正直ピアノの先生、長めにつぶやく。

ピアノ講師歴10年。教室ブログには書けない本音を長めにつぶやきます。

好きなら好きって言おうよ!

子どものつながりの人と話していると、

つまりそんなに仲は良くないのだけど、話しをする機会が割とある同世代の人たちとの会話で、

私がピアノ教室をしていると知ると、妙な空気が流れる気がする。

 

何度か話しをしているうちに、

彼女の音楽歴をポツポツと話してくれる。

 

子どもの頃に音楽に関わった人とはとても多い。

ピアノを習っていた、

エレクトーン教室に通っていた、

親がピアノの先生だった、

 

この場合あまり好意的には語られず、苦々しい経験として記憶に残っているらしい。

あまりピアノ大好きだったんですよ、という話は聞かない。

 

 

または、

吹奏楽部だった、

和楽器を習っていた、

ライブに行くのが趣味だ、

 

音楽が好きだと言うことを、

少し居心地が悪そうに話す。

 

「先生」という立場が相手を恐縮させてしまうのかもしれない。

もしくは、ピアノの先生はクラシックしか聞かないのでしょう、という思い込みか。

そしてクラシックは少し難しそうでわからない、という認識が薄く一枚その人を包んでいるように感じる。

 

 

音楽の話しをできるのはとても嬉しい。

音楽が好きという共通点があって嬉しい。

 

もっと気楽に、ジャンルとか関係なく、上手い下手とかではなく、

音楽を語ったり、楽しめたらいいのに、と思う。

 

もしかしたら私の「先生らしくいなければ子どもになめられて話しをきいてもらえなくなる」という去勢を張っていることが、気軽な音楽の話しを遠ざけているのかもしれない。

大人に近づきがたく感じられ、子どもに甘くみられているのでは、全くどうしようもないな、、、

 

あるいは昭和のピアノレッスンのあり方が、音楽を自由に語ることができない空気を作っているのではないか、と思う。

 

うまくなければ人前で演奏してはいけない。

上達を目指さなければ楽器をやっている意味はない。

詳しくなければ言葉にする資格がない。

 

こういう音楽のあり方からはできる限り距離をとっていきたい。

 

好きなら好きって言えばいい。

楽しいなら楽しいって言えばいい。

演奏したいなら、好きなだけ人前で演奏すればいい。

 

そんな空気を作っていきたい。