エレファントカシマシ「風に吹かれて」
ボーカルの宮本さんはテレビで見かけるたびに、
不思議な、面白い、魅力的な人だなぁと思っていた。
有名な曲はつまみ聞きしていたけれど、
その無骨な男らしさのようなものが自分に馴染まないような気がして、
あまり距離を縮めようと思うことはなかった。
何のきっかけだったか忘れてしまったけれど、
エレカシ9枚目のアルバム「明日に向かって走れ」を聴いて、すっかり魅了されてしまった。
その中でも「風に吹かれて」が好きだ。
「輝く太陽は俺のもので 煌めく月はそうお前の涙」
歌詞と曲の融合が凄まじい。
歌詞を取り出して詩として読まなくとも、旋律とサウンドと言葉とボーカルの声色と全部が合体して、曲として最高だと思う。
ききながら楽譜に落としてみたけど、一瞬「ん?」って思うほど音域が広い!
何気なくきいているとそんなことは全然感じないのだけど、
最初のフレーズでオクターブ移動していてる。
サビでは高いラ♭の連続。
この方が自分のことを「歌手です。」と言っているのをテレビで拝見したことがある。
バンドのボーカルで作詞・作曲もしていて「歌手」と呼ぶことに違和感を感じたけれど、やはり歌い手なのだな、と納得した。