魔法よかかれ〜♪渡部由記子著「やる気を引き出す魔法のピアノレッスン」
魔法みたい!と言われるレッスンがしたい。
プロの技って、素人からみたら想像を絶していて、魔法のように見えることがある。
そんなレッスンができるようになりたい。
渡部由記子著「やる気を引き出す魔法のピアノレッスン」を読んだ。
どんなピアノの先生がいるのか知る。
ピアノの先生の本を読む。
先日ピアノ教室の名前とレッスンって一貫性があるよなぁと思ったことを書いたが、こちらは装丁と内容が見事に一致していることに感心。
キラキラとまばゆい表紙。
薔薇、シャンデリア、うっすら透けるアラベスク。
ポジティブなパワーがあふれている。
その道ではない人が魔法だと感じるレッスンは、やはり細部にわたったプロとしてのこだわりから生まれる。
やる気を引き出すために「褒める」ことが大切だと語っていらっしゃるが、ただ素人の褒め方ではないのだ。
徹底して褒める。
0.1%でも良いところ、進歩したところを見つけて、褒める。
言葉を尽くして褒める。
心と気持ちのこもったよい演奏をするために少しでも問題となる部分は、徹底して解決する。
問題に思う部分はピアノレッスンをしている人だったらみんな、一度は感じたことがあるような部分。
しかし、魔法のレッスンとなるためには掘り下げ方が違う。
その問題を解決するまでの方法を具体的に詳細に研究している。
詳細までのこだわりと、研究熱心さこそが、魔法への入り口なのだろうと思う。
曲のイメージを伝える言葉が一覧になっていて、これがとても便利だ。
レッスン中にイメージを伝える言葉の引き出しが増える。
巻末のQ&Aもレッスンの具体的な取り組みがかかれていてとてもためになる。
最後のプロフィールを見てびっくり。
渡部由記子先生は、ピティナコンペティションでの全国決勝大会への進出者数が全国一位とのこと。
プロの意識を覗くことができる、ポジティブな熱が徹底して伝わる本だ。