正直ピアノの先生、長めにつぶやく。

ピアノ講師歴10年。教室ブログには書けない本音を長めにつぶやきます。

「この延長線上に合格はない」渡部由記子先生から学ぶダメなことはダメとはっきり言うこと

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ピアノの先生ってどんな方がいるのか調査シリーズ。

先日読んだ「やる気を引き出す魔法のピアノレッスン」の著者、渡部由記子先生の講座をピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のEラーニングで拝聴した。

www.piano.or.jp

↓著書↓を開きながら勉強する。

  

 

 

とにかく褒める

講座の半分ほどが、生徒さんと保護者の方との接し方。

こういうことが知りたかった!

 

生徒さんをいかに褒めるか。

保護者の方にいかにお子さんを褒めてもらうか。

メンタルブロックを作らないこと。

著書と同じく、生徒さんの可能性を勝手に決めず信じて上を目指すことを、様々な裏付けを元にお話しされていた。

 

納得。

 

どんなに些細なことでも生徒さんを褒める。

子育てにも参考になる。

 

徹底した導入指導

生徒さんの可能性を信じ、褒めて伸ばすことを前提としたところで、講座の後半では導入期の徹底した指導法を具体的に示してくださった。

とにかく詳細まで妥協なく徹底している。

指の角度、姿勢、脱力。

全てできるまで、先へ進まないという。

 

実際に鍵盤を触るようになるまで、最低でも2ヶ月はかかる。

その2ヶ月は基本の姿勢、指、脱力を身に付ける。

 

これまで、色々な著名な先生やメソッドの導入のレッスンを勉強してきたが、多くの方が、実際に弾き始める前の段階を設けていることがわかった。

 

基礎を身につけてからピアノに向かうことで、「できる」と感じる体験も増えるだろう。

 

褒める先生から漂う厳しさ

著書でも講座でも褒めることの重要性を強調されているのだが、先生のピアノへの妥協のない姿勢から「厳しさ」のようなものが漂っている。

 

著書を拝読した時は、もっと柔らかなキラキラしたオーラを纏った先生をイメージしていた。

 

うまくいっていないのに満足している生徒さんへの言葉として、

「私が求めるところへは来ていない。」

「この延長線上に合格はない。改善するべき。」

とはっきり伝えるという。

 

良くないことははっきりと伝えるというプロとしての基礎を教えていただいた。

なんでも「いいよいいよ」では「褒めっぱなしの罪」とおっしゃる。

 

こちらは、定期講座を受けている池川礼子先生と共通している。

良いこととダメなことをはっきりわかりやすく伝える。

 

これは「褒めないこと」ではない。

「足りてないこと」をはっきり伝えることと、「褒めること」は両立する。

 

 

尊敬するピアノの先生がまた一人増えた。

渡部先生の著書はピアノの先生をしている方の必読書だ。

 

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