バッハ「インベンションとシンフォニア」のレッスンどうしよ!?【音源調査編<前半>】
先日の楽譜調査編に引き続き、iTuneで聴くことが出来るバッハ「インベンションとシンフォニア」を調査。
J・S・バッハが息子の音楽教育のために書き、ピアノ学習者にはレッスンでおなじみの曲だが、内容はバッハの他の曲と同様に創意工夫に溢れている。
いつ弾いても飽きない。
そんな曲集をピアニストたちはどう弾いたのだろう。
まずは調査編<前半>。
グレン・グールド
なんと言っても外せないのはグレン・グールド。
1932年生まれ。カナダ出身のピアニスト。
グールドといえばゴールドベルク変奏曲が有名だが、こちらも素晴らしい。
2声のインベンショと3声のシンフォニアをそれぞれ1つのペアとして、順番に演奏している。
ハミングと共に始まり、中低音ではビヨビヨと歪んだピアノの音が鳴る。
曲順も、歪んだピアノの状態もグールドのこだわりだと言う。
アンドラーシュ・シフ
1953年生まれ。ハンガリー出身のピアニスト。
現代ピアノの表現力と美しさを余すことなく、バッハの音楽を自在に表現している。
コロナ禍でyoutubeにて演奏を生配信されていたが、話すように全てが自然に音楽が流れていて不思議な体験だった。
アンドレア・バッケッティ
1977年生まれ。イタリア出身。
演奏はとてもゆったり朗々と歌う。かと思えば少年のようにコロコロと軽やか。
一度コンサートへ聴きに行きたいピアニストの一人。
シモーヌ・ディナースタイン
1972年生まれ。アメリカ出身。
映画を見ているような各曲で全く違う表情を見せる。
多彩でドラマチックなバッハ。
ヴォルフガング・リュプザム
1946年生まれ。ドイツ出身のオルガニスト。
アゴーギグがとてもユニークで、はじめて聴いた時は、おっとっと!となってしまった。
前半はここまで。