正直ピアノの先生、長めにつぶやく。

ピアノ講師歴10年。教室ブログには書けない本音を長めにつぶやきます。

【トルコ行進曲】オクターブの連続をどう練習する?

モーツァルトトルコ行進曲

「ピアノ名曲選」なんてCDがあれば必ず収録されているだろうこの曲。ピアノを習っていなくても一度は耳にしたことがあるだろうこの曲。

この曲のテクニックとしての難所は、オクターブの連続だろう。16部音符の速いパッセージよりも、黒鍵まじりのオクターブを連続してミスタッチなしに弾くのはかなり難易度が高い。

 

オクターブがやっと届くようになった小学生の生徒さんが憧れのこの曲にチャレンジすることに。

ゆっくり練習して、

手首や腕に無駄に力が入らないように弾く姿勢を見直して、

1番や、5番の指だけで弾いてみたり、、、

一通り順を追って練習して、弾けるようになってきたけど、うーん、あともう一歩。

 

あれこれ試してみて、1番効果があったのが次の練習です↓

 

1番と5番の指でスーパーボールやフェルトボールを挟む!

 

指の絵

雑な絵ですみません

 

時々力を入れてボールを潰すようにしたり、転がすようにしながらキープします。30秒ほど。

簡単そうに見えるけれど初めてだと意外と指に違和感がある。スーパーボールはバランスよく持たないと、変なところに力が入り勢いよく指から飛んで行ってしまう。

キープするには指先の感覚と、手のひらの側面の筋肉を使う。

 

なんと、たったこれだけのことで、オクターブの連続がミスなしで弾けた!

私も生徒さんもビックリ!!

 

何がよかったのだろうかと後から考えると、この生徒さんの場合、1と5の指でオクターブを弾いているものの、5番の指先の鍵盤に触れている部分の意識が低かったのだろう。スーパーボールを挟むことで指先の感覚が刺激されて、鍵盤を捉える感覚が鋭くなったのではないか。

 

もちろんこの後ずっとミスなして弾けるというわけではなく、一瞬指への集中力が増して弾けた、ということだと思う。

でもこれを継続して行うことで、完成へと一歩前進できそうな嬉しい発見だった。

そんなわけでこの日の宿題は、手が空く時間ができたらスーパーボールを挟むこと。

テレビを見ながら、本を読みながら、いつでもやってね、と。

 

同じくオクターブの連続がなかなか解決しない方がいたら一度お試しください。。。

 

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