ピアノの生徒さんのニーズを考える
生徒さんのピアノレッスンに対するニーズって何だろうと考える。
うちの生徒さんは自由人が多いので、
レッスン中に多くの見えてくるものは、
- ゆっくり練習したくない!
- ハノンはめんどくさい!
- 指番号変えたくない!
- 難しいところの抜き出し練習はやだ!
- 弾けるところを速くカッコよく弾きたい!
などつまり「自分のペースを崩したくない!」というのが前面に出てくる。
子どもは目の前の欲求に素直だ。
ゆっくり練習することや、適切な運指で弾くことの重要性をしっかり理解して
できる子は体感では1割にも満たない。
5割ぐらいは、先生に言われ親に言われれば渋々やる。
結果的に効果を感じてくれればこちらとしてはいうことはない。
そのうち必要となれば自主的に取り組むようになるだろうと信じて種子を撒く気分。
そして残りの4割ぐらいが、先ほどの自己主張前面押し出しタイプ。
特に「〇〇したくない!」という不満の声は大きい。
私はこのことが悪いこととは思わない。
自己主張できる子のほうが、上手くいけば想いと主張のあるいい演奏をするとさえ感じる時がある。
「自分のペースを崩したくない」という態度の裏には、自分なりにピアノを楽しんでいる場合が多い。
講師の立場からすれば、「そんなメチャクチャな演奏あるかい!」と言いたくなるものでも、生徒さんとしては楽しんでいるので邪魔されたくないのだろう。
ピアノ練習の「〇〇したくない!」の中には「自分のペースで誰にも邪魔されずに楽しく弾きたい!」のニーズがある。
つまりピアノを楽しんでいる。
ここを汲み取るのって講師も親も大事だと思う。
でも当然だけど「そうかわかった。好きにしな!」とは講師の場合はならない。
なぜならその先に進めば、もっと楽しい!があることを知っているから。
その道案内することこそが講師の仕事だと思っているので。
なので目の前の欲求は一旦置いておいて、その一歩二歩先にある欲求に注目するようにする。
先輩生徒さんが弾いていたあの曲を弾けるようになりたい。
お母さんが好きな曲を弾いて喜ばせたい。
好きな歌手の曲を弾けるようになりたい。
コンクールでいい賞を取りたい。
友達にすごいと思われたい。
など。
これらの目標を作るというのはピアノ教室の大きな課題だと感じる。
他人と比べることやすごいと思われることを目標とすることの負の側面には慎重になる必要があるが。
そして、その一歩二歩先の欲求のさらに先に親御さんの欲求がある。
親御さんは未来を見据えて習い事をチョイスしている方が多いのではないか。
- 将来の財産になるから
- 頭が良くなると聞いたから
- 音楽を楽しむ心を育んでほしいから
- 感性が豊かな子になってほしいから
など、目の前の欲求だけではなく先を見越した欲求を持っている。
たとえ「子どもが音楽が好きそうだったから」という目の前の子ども目線であっても、
「好きなことをさせてあげることが子どもにとっていい成長につながるどだろう」という将来を見据えている。
ピアノ講師としてはそのどのニーズも満たしたい。
ゆっくり弾くなんてやだ!の言葉をするりとかわして、
その奥にあるピアノを楽しんでる瞬間を見つめつつ、
ではこんなのいかが?と気分転換になり、かつ効果のある練習方法を提案できるよう
引き出しをせっせと増やすのです。
