やっぱり、スラスラと読譜をできるようになる、ということはピアノを長い間楽しむための条件なんじゃないかなー、と改めて思う。
みんな(というか多くの場合に親が)、どんどん難しい曲を弾かせたくなるようだけど、基礎的なことを疎かにして先に行ってしまうと、長い人生でピアノと仲良く付き合うことができなくなってしまう。
特に、導入の頃にはじっくりと時間をかけて基礎を固めておくと、ある時グッと伸びるという実感がある。
しかし、この時期が親としてはもどかしいようで、「もう1年やっているのに、まだこんな簡単な曲!?」と思うことが多いのかもしれない。
某大手の教室から移ってきた生徒さんの中には、ソナチネなどの中級レベルの曲を弾くような段階になっていても、譜読みレベルは導入レベルという子もいると感じる。
思い切って導入レベルの楽譜からやり直したいというのが正直なところ。
数年続けていてその事実を受け入れるのは辛いだろうけど、そこをすっ飛ばして後回しにしてしまうと、さらにどんどん難しくなっていく。
年数を重ねている分難しい曲が弾けるかと思うと、そうではない。
譜読みが苦手だと、ピアノに向かうのが億劫になる。
練習時間が減る。
練習が減れば、必ず上達速度は落ちる。
というか、上達しないか悪ければ後退していく。
そしてどんどんピアノから遠ざかる・・・。
悪循環。
毎週レッスンに通っているのに後退しているなんて思いたくないだろうけれど、ピアノの場合は残念ながらあり得る。
何事もそうだけれど、適切な時期にやらなかったことは、後になればなるほど対処が大変になる。
基礎って大事だな。
そして、保護者の対応はやっぱり難しい。
保護者のお子さんへの願望を聞いてしまうと、レッスンのペースが乱れる、、、。
結果振り回されて、思うようなレッスンができず、思うように伸びない、ということがこれまでも何度か。
この先生ならお任せして大丈夫!見守っていれば大丈夫!と思わせる説得力ある存在になれてないんだろうな。