正直ピアノの先生、長めにつぶやく。

ピアノ講師歴10年。教室ブログには書けない本音を長めにつぶやきます。

長めのぼやき

ピアノ経験者の親を持つ生徒さんの難しさ

ピアノ経験者が保護者の生徒さんは、なぜこんなに一筋縄ではいかないのですか。 みなさんどうなんだろう? うちのピアノ教室で、今のところ一番やめそうな、首の皮一枚でつながっている生徒さんは2人とも親が音大出身です。 その2人の生徒さんはどちらも、…

ピアノでストレスがたまるタイプ

ピアノを教えていて、生徒さんそれぞれ本当に個性が違って全員一ミリも同じところなんてないって感じるけれど、 ピアノでストレスがたまるタイプというのがある程度分類できるように感じている。 それは、 「歌心は抜群にあるけれど、音感が優れていない」タ…

娘とピアノの練習

ピアノの先生の娘という立場にいる我が子。 音楽は好きで、流行りの曲から私が聞くジャズ、クラシック、バレエの曲と隔たりなく聴く。 ピアノよりは歌の方がフィットしていそうだけれど、ピアノの先生を生業にしている母を持ったがために、ピアノは小さい頃…

ピアノレッスンにモヤモヤしている。

約3ヶ月ぶりの更新。 ここのところ新たな壁にぶつかっている。 教室を開設してしばらくは生徒さんをどのように増やすか、新しくピアノを始めたばかりの小さな生徒さんの導入レッスンをどのように進めるかというのがもっぱらの悩みだった。 教材研究をして、…

つっかえつっかえ弾く、両手が苦手な生徒さん・・・って何が足りないの?

教室の生徒さんで、両手で弾いているといつも同じところで止まり、「はじめまして」みたいな感じで楽譜を見て、その音を「ド」から数えて読んで(ええと、ここだったからしら?よいしょ)という具合に弾く子がいる。 曲の途中結構な頻度でそんな感じで止まる…

「ピアノやる気底辺」は親の要求が過剰なことが多い

これまでの私の体感では、ピアノの練習を自分からすすんで取り組む子は約1割、 残りの9割がピアノの好きな面もあるけれど、練習は億劫というとまぜこぜの状況というのがここのことろ続いている。 「ピアノ楽しい」と「練習が億劫」の割合は時と場合と人に…

わからない音楽を聴くモード。

音楽には文法があって、文法には必ず文化的な背景があって、いわゆる西洋クラシック音楽を聞くときには文化的な背景を丸ごと取り入れている。 そこにはいつも緊張と緩和からくる物語がある。機能和声でできている音楽で緊張も緩和もない、起承転結も物語もな…

ハノンはやるの、やらないの。

ピアノレッスンで昔からよく使われている有名なピアノテクニック教本に「ハノンピアノ教本」がある。 「ハノンピアノ教本」は3部に分かれていて、特に有名なのは第一部の1曲の中で同じ音型をひたすら繰り返し上下する練習と、第二部の音階とアルペジオだろ…

ピアノの練習と親子関係。

ピアノの発表会やコンクールで、本人のレベルを明らかに超えているようなものを、親子で必死になって泣きながら取り組むことには、どのような価値があるのだろう。 本番当日に満足のいく演奏ができたら、やはりやってよかったと、充実した気持ちになるんだろ…

8分の6拍子はいつからはじめるか?

簡単で難しい8分の6拍子の世界。 8分の6拍子の曲自体は聞き慣れたもので、揺れが感じられてノリやすい。 変拍子の曲に比べればよほどとっつきやすい。 ゆらゆらと揺れるようで楽しい曲が多いので、ブランコや船や波などに関連したタイトルで子どもの導入テ…

無駄な曲を弾いている暇はない。

レッスンができる日常が続くことが奇跡のように思える昨今の情勢。 日常をいつも通りに送ることができることに感謝です。 相変わらず、勉強とレッスンと遊びを循環しているわけですが、今日のレッスンでふと、私自身が好きで弾きたいと思う曲だけで、レッス…

メインテキストの選び方

相変わらず、これ!というメインテキストが選べずにいる。 レッスンで扱いたい項目としては、曲を弾く以外にあげると、 音程 音階 和声感覚(伴奏付け) ポジション感覚 そのほかテキストに求めることとしては、 曲の楽しさ 楽譜の読みやすさ、デザインの良…

譜読みトレーニング教室になっていた。

楽譜を読むことさえスムーズにできるようになれば、ピアノをいつか辞める時が来ても、自分で曲を読んで楽しむことができるようになるだろう。 ピアノのレッスンに通って一番残るものは、楽譜を読めるようになることだと思っていた。 そこに至るには、ピアノ…

ピアノの奥深さは誰のため?

ピアノは、鍵盤を沈めれば音が鳴る。実に単純で、簡単なことだ。音を鳴らすことならば、赤ちゃんにも猫にもできる。猫が鍵盤の上を歩いた音が、意外に音楽的だったりして。 そこから始まって、ピアノの表現力は無限に広がり、表現の数だけテクニックがある。…

「トンプソン 小さな手のためのピアノ教本」、熱い・・・!!

赤い表紙の「トンプソン現代ピアノ教本」。 この教本は昔から知っていて、第3巻だけ子どもの頃にレッスンでやったという親しみのあるテキストなのだけど、導入書としては進みが早く、年齢が上がってからじゃないと使いづらいというイメージがある。 ところ…

教本のキャラクターと、幸せなレッスン。

相変わらず多くのピアノの教本とにらめっこしている。 そろそろ日本で手に入るピアノの教本はほとんど見てきたのではないかしら。 たくさんの教本を見比べていると、教本がそれぞれ人格を持っているように思えてきた。 表紙や中身のデザイン、 言葉遣い、 イ…

漫画「風の谷のナウシカ」に見る音楽の意味

ご存知ジブリ映画の「風の谷のナウシカ」。 原作である宮崎駿の漫画がを読んでいる。 コロナ禍に読むとファンタジーのようには思えないところも多々あって面白くもあり恐ろしい。 全7巻の最終巻に音楽が1度だけ登場する。 戦い続け疲れたナウシカが「天国…

ピアノレッスンが怖い

音楽は大好きだし、 ピアノも大好きなのだけど、 ピアノレッスンにまつわるものが怖い。 レッスンにまつわる情報が欲しくて検索していても、ピアノ教室のブログやインスタは長く見ていられない。あっというまに疲れてしまって、そっと閉じてしまう。 iTunes…

いや、違うかも。五七五って・・・

昨日、五七五って複合拍子の拡大と縮小かしらって閃いて1人で納得していたけれど、 それからまた考えていたら、俳句をよんだり(いや、自分で作ることなんてほとんどないけれど・・・)、頭の中で思い浮かべる時って、途中に休符を挟んで、普通に4拍子でリ…

リズム感の強化で参考にした動画やサイト

リズム強化期間と銘打っている私ですが、 参考にした動画やサイトを紹介します。 「リズム感」と言っても幅広く、検索してもこういうんじゃないんだよな〜と思うものも多い。 そんな中で、自分にヒットしたものはこちら↓です。 まず、ピアニストの奥様がドラ…

なぜ、時間の等間隔は狂うのか。【リズム感強化の地道な道のり2】

少し前から課題にしている「リズム感」。 直視すればするほど、ひどい私のリズム感。 「音楽のリズム」は色々な側面があるけれど、 リズム感を強化したいと思ったのは、アンサンブルを心から楽しみたいからということがそもそもの出発点だった。 アンサンブ…

教室をやめて行くからといって、音楽をやめるわけではない。

生徒さんがピアノ教室をやめると、悲しくて、しばらく落ち込んでいたけれど、最近は少し違う考え方ができるようになってきた。 寂しいのは変わらないけれど。 ピアノとの関わり方はたくさんあって、教室に通うというのは一つの手段に過ぎない。 これまでは、…

リズムの悪い演奏はダサい!地道な道のり。

最近は自分のピアノの練習はもっぱらリズム感の強化だ。 リズム感がどうやら壊滅的らしいということは、一人で弾いていると気が付かない。 人と合わせるとズレるとか、メトロノームで合わせるとズレるとか、昔からなんとなく鈍いなとは自覚していた。 けれど…

月2回レッスンは、難易度が爆上がりする!

「本人のやる気が続くかわからないから、まずは月に2回、2週間に1回で通いたい」 というのは、親御さんからよく聞く話。 確かにその気持ちはよくわかる。 自分の子育てを考えても、週1回習い事に通うというのは結構な負担になる。 まずは2週間に1回通…

子どものためになる聴音、どうやって・・・?宮川彬良著「音楽耳実践ドリル!!CDでわかる楽典」からヒントを得る

大人の初心者の方が自宅で楽典を勉強するときに役にたつかなと思い購入していた▼こちらの本▼ 音楽耳実践ドリル!!CDでわかる楽典 作者:高田 美佐子 発売日: 2009/12/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入したものの、その生徒さんには少しレベルが合わな…

ピアノの導入期につまずくパターンは大きく分けて2つ!?

最近の気づき。ピアノをはじめたばかりの時期に、思うように進まない小さな子のパターンは大雑把に分けて2つのパターンがあるということ。 1つめは手先がぶきっちょさん。 指が思うように動かなくて、それがストレスになるということ。 動かしたいと思って…

歌うことの重要さはいくら強調してもしすぎることはない!

同じ教本を使っていても、進み方はもちろんさまざまで、同じように上達するということはない。 なかなか思うように進まない子の特徴のひとつに「聴いていない」ということが挙げられる。 自分が鳴らしている音を聴いていない。 聴くという行為は本当にごく個…

ピアノを長く楽しむコツは、やっぱり楽譜をスラスラ読めるようになること

やっぱり、スラスラと読譜をできるようになる、ということはピアノを長い間楽しむための条件なんじゃないかなー、と改めて思う。 みんな(というか多くの場合に親が)、どんどん難しい曲を弾かせたくなるようだけど、基礎的なことを疎かにして先に行ってしま…

レッスンの質を向上させる一番の近道は生徒を観察することだった

ピアノのレッスンをしていて、消化不良になることをなんとかしたくて、悩んでいました。そのためにやってきたことはたくさんありますが、最近気がついたことが、答えは目の前の生徒さんにあるということです。 生徒さんをよくよく観察することがレッスン向上…

ピアノ 導入期レッスンのいい循環

導入期のレッスンは本当に難しい。 子どもの集中力は短い。 最近やっと気が付いたのだけれど、子どもが生き生きとする理想的な流れがある。 面白そう! ↓ どうなってるの? ↓ わかった! ↓ やってみたい! ↓ できた!! この流れがうまく作れた時に、すごく…