正直ピアノの先生、長めにつぶやく。

ピアノ講師歴10年。教室ブログには書けない本音を長めにつぶやきます。

娘とピアノの練習

ピアノの先生の娘という立場にいる我が子。

音楽は好きで、流行りの曲から私が聞くジャズ、クラシック、バレエの曲と隔たりなく聴く。

ピアノよりは歌の方がフィットしていそうだけれど、ピアノの先生を生業にしている母を持ったがために、ピアノは小さい頃から弾いていて今も細々と続けている。

私が彼女を実験台にして色々なテキストを試しているので、色々な曲に触れているものの、楽譜を読むのはあまり得意ではなく、音感も特別いい方ではない。

指先は繊細で器用だけれど、物事を進める上での要領の良さという意味での器用さはあまりない。

歌心は私より何倍もある。

ピアノは私と一緒に遊び過ごす時間という感覚でいるようで、レッスンには通っていない。

 

他にはバレエも習っていて、厳しい先生に涙することもあるけれど、3年以上続けているとそれなりに形になってきて楽しく通っている。

 

そんな我が子は例にもれず練習が億劫なようで、どうしたものかと試行錯誤している。

練習が嫌なら全然やめてもいいと思う方なのだけど、

やめたくないという彼女の言葉と、

私よりもよほど歌心があるから勿体無いと思う気持ちを燃料に

細々と続けている。

 

最近、彼女に一番フィットした練習した方法を2つ見つけた。

歌っぽい曲

1、私が弾いて曲を知る

2、テキストの曲に歌詞を考える

3、私の伴奏で歌う

4、弾く

 

バロック舞曲風のもの

1、私が弾いて曲を知る

2、バレエの振り付けを考える

3、私の伴奏で踊りまくる

4、弾く

 

かなり遠回りだけど、娘にはちょうどいい取り組み方のようで楽しくできている。

というのも、曲を弾いているときに一番問題に感じていたのが、

指は動いているのに、音楽をしているという状況になっていないように感じていた。

それが、歌ったり踊ったりすることで音楽が体の中に入って、そこからピアノを弾くことが出来る。

 

これは私が娘の特性をよく観察することできる親子だから出来ることで、

このやり方で取り組んでいるとあっという間に2、3時間経っているので(ほとんど歌詞を考えたり、踊っている時間だけど。)レッスンで取り入れるのは難しい。

娘のことをよく知っているからこそ、彼女のためにカスタマイズすることができた。

 

何かの縁でピアノに向かい合う日々を過ごすことになった子どもが、1人もピアノを嫌いにならずに続けてくれるといいなぁというのが今の願い。

試行錯誤は続きます。

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