最近は自分のピアノの練習はもっぱらリズム感の強化だ。
リズム感がどうやら壊滅的らしいということは、一人で弾いていると気が付かない。
人と合わせるとズレるとか、メトロノームで合わせるとズレるとか、昔からなんとなく鈍いなとは自覚していた。
けれど先日、自分の録音を聞いてリズムの不明瞭さに驚いた。
なにこれ、ダサい。
リズム感が悪いというか、リズムが不均等で曖昧。
その状態は猛烈にカッコ悪い。
これはまずい。
ということで、リズム感を強化するぞと決めた。
ところがリズム感ってなんだろう?というところからわからない。
リズムが明確で気持ちが良い演奏は、言葉にすると
- 刻みの打点が細かく均等で正確。
- 揺れやためがあったとしても芯はブレがない。
芯とは何かはよくわからないけれど、刻みの芯のようなものを感じる。
一方私の演奏は、芯がなくグラグラで刻みが不均等で曖昧で大雑把。
印象としてはこんなところだけど、果たしてなにをやったらいいのか。
きっとリズム感の良い人は自然とできることなのだろう。アフリカの音楽とかダンスとか異次元のものを見ていると自分の生まれつきの向いてなさを思い知るけど、そんなことは今に始まったことではないので、やれることをやるのみ。
と思ってネットで「リズム感 強化」などで検索するといくつか参考になる動画が出てきた。
まずは裏拍にメトロノームを入れて曲を弾く練習から。
すると、ある一定のテンポになると裏拍でメトロノームを鳴らしながら弾くことができなくなる!
何度やってもできない!
I cannot do thisーーー!!!
できないことを目の当たりにしてびっくりする。4小節としないうちにメトロノームが拍の頭に来ている。なんで!
ここまで酷いとは。。。
仕方なくゆっくり、裏拍で弾けるテンポまで落として日々練習している。
これでリズム感の強化になるのだろうか、と思いながらも続けていると少しずつ気がつくことがある。
はじめはメトロノームの打点の間に音を入れようとタイミングをはかって音を弾いていた。つまり鳴らしているのは四分音符だけど、八分音符を感じている状態。八分音符を弾いて、メトロノームの部分に八分休符を感じている。
ところがある時から、自分が弾いている音符が四分音符として感じられるようになった。
なんと言ったらいいのか、自分の出した表拍の音がメインに感じられるようになったのだ。
これまではメトロノームがメインで、必死で合わせている感じ。
メトロノームに合わせていることには変わらないんだけれど、それがサブの合いの手のように聞こえるようになった。
この変化は嬉しかった。もしかして、これが芯の萌芽のようなものでは!?
ほんの少し光のようなものが見えなくもないのでは!
同時にその道のりがものすごく長いことにも気づいてしまった。
でも少し前進したのだし、と調子にのってテンポを上げるとまたダサいことになるのでした。
地道にがんばります。