ピアノレッスンにモヤモヤしている。
約3ヶ月ぶりの更新。
ここのところ新たな壁にぶつかっている。
教室を開設してしばらくは生徒さんをどのように増やすか、新しくピアノを始めたばかりの小さな生徒さんの導入レッスンをどのように進めるかというのがもっぱらの悩みだった。
教材研究をして、グッズを試し進め方を工夫して、小さい子が得意なこと苦手なことを知り、楽しく続けるにはどうしたらいいか?ということを試行錯誤していた。
しばらくしてレッスン枠は満員になり、固定のメンバーで続けている。
そして今新しい壁にぶつかっている。
壁は4つ。
- 1.生徒さんたちの自宅でのピアノ練習が難しいこと。
- 2.中級以降の子のレッスン内容が勉強不足であること。
- 3.研鑽のために勉強を重ねたとしても収入に繋がらないジレンマ。
- 4.ピアノの練習を頑張り続けることが本当に子供達にとって、また社会的に価値があることなのか疑問がある。
1.生徒さんたちの自宅でのピアノ練習が難しいこと。
これはピアノのレッスンをはじめた当初から変わらない。
親も子も自宅の練習が苦しくなるという状況が少なからず起きる。
これは子どもの性格や向き不向きに加えて、親自身のピアノとの関係が切り離せない。小さい頃に習っていたという親ほど苦しむ傾向にある。
2.中級以降の子のレッスン内容が勉強不足であること。
これは完全に個人的問題。教室を開いた時に入会してくれた子たちが中級レベルに達して自分が通ってきた道だけではなく学びなおす必要を感じている。
そしてこれに関して、
3.研鑽のために勉強を重ねたとしても収入に繋がらないジレンマ。
自宅のレッスンには枠に限りがあり、生徒さんを取れる人数には限りがある。
お月謝をあげたとしても高が知れている。
町の音楽教室として対面自宅レッスンだけで十分な収入を目指すのは厳しい。
でもレッスンが自分の軸にあるのは間違えない。
レッスンをおろそかにする方向はないがいかんせん低収入で、油断すると収入に引っ張られてやる気まで落ちて行く。
ピアノレッスンを軸にしながら、もっと役に立てる方法を考える必要がある。
そして、一番根源にあるのが、次のモヤモヤ。
4.ピアノの練習を頑張り続けることが本当に子供達にとって、また社会的に価値があることなのか疑問がある。
自分の子どもを育てていて改めて感じるのが今の子どもたちはとても複雑な厳しい状況に立たされている。
自分が過ごした子ども時代とは明らかに違う。
「今の子は忙しい」というのはピアノの先生たちの間でよく言われるけれど、忙しいだけが問題ではない。
コロナ、不穏な社会情勢、ゲーム、動画サイト、SNS、スマホ、子どもたちを取り巻く環境が大人と同様厳しい。
ピアニストを目指すような環境と素質に恵まれた子どもたちは、切磋琢磨してギリギリのところに身を置く事くことに価値があるのは確かだ。
でもピアノとの関わり方はそれだけではない。
ピアノが生活に寄り添って、それぞれにフィットした形でピアノと仲良くなることもピアノの持つ価値の一つだと思う。
そういうあり方を目指している時に、今のレッスンのあり方が一番適していると言えるかどうかわからない。
今の子どもたちの心に寄り添うようなピアノのあり方を提案できているだろうか?
モヤモヤが残っている。