ピアノでストレスがたまるタイプ
ピアノを教えていて、生徒さんそれぞれ本当に個性が違って全員一ミリも同じところなんてないって感じるけれど、
ピアノでストレスがたまるタイプというのがある程度分類できるように感じている。
それは、
「歌心は抜群にあるけれど、音感が優れていない」タイプ。
音楽が大好きで、歌が大好きで、音楽に合わせて自由に体を動かすのが大好きで、、、
そんな様子を見てピアノ教室に通わせようと思ったというお母さんは結構います。
歌に対してとても気持ちが乗るタイプです。
ところが、レッスンを始めるとピアノの練習を嫌がって、あんなに音楽が好きで楽しそうだったのにどうしたのかしら?と、
「思っていたのと違う・・・」という状況になってしまう。
少なくないパターンだと思います。
ここでいう「音感が優れていない」というのは、音の高さが体感と繋がりづらい状況です。
音楽が好きかどうかとはまた別の話で、、
例えば、ドーソードという音があった時に、どのくらい音が離れていてそれが高い方に動いているのか反対に低い方なのか。
そういう音の高さへの体感が、感覚として低い状況のことです。
この音感が優れていると、ある程度曲がわかると音の幅と手の幅が連動して音符を目で追わなくても手が自然と動きます。
4、5歳でも自然とこれが連動している音感が優れているタイプがいます。
歌が大好きで、音楽が大好きで、頭の中に音楽があるのに、音感が優れていないと、頭や心の中の音楽と実際にピアノで鳴らすことができる音とのギャップが広くなってしまう。
そのギャップがピアノへのストレスになります。
歌えばできることがピアノでできない・・・
思い描いている音楽に全然ならない・・・
もともと自由に音楽に合わせて体を動かすことが好きであればあるほど、ストレスになりますね。。。
逆に、音感がいくら低くても、心の中に音楽があまりないタイプはギャップが少なくストレスも低いと言えます。
ストレスは低くても喜びも低いかもしれませんが。
ピアノの音感レベルと、音楽への思いがちょうど釣り合っている時がピアノを続け易い状況です。
ピアノの先生としては、なんとか音感を伸ばしてピアノを楽しんでほしい!と試行錯誤します。