発表会の曲は少し難しめの曲を選ぶと決めている。
これくらいがちょうどいいだろう、と先生が決めてしまうと、それ以上に伸びないからだ。
自分には少し高すぎるかも、と思う階段を「えいや」っと力を振り絞って登った時の華麗なる姿をなんども目にしてきたからだ。
もちろんそれが無謀ではない程度に、ではあるものの、特に生徒さんから「弾きたい」という曲の希望が出てきたときは、多くの場合チャレンジする。
だから、今、発表会1ヶ月前。
俄然、胃が痛い・・・
ああ、やっぱり安全な曲を選べばよかったのではないか?
そうすればこんな気にやむこともなかったのに。
毎回この繰り返しである。
あの子は、間に合うのか?
あの子は今週ちゃんと練習しているだろうか?
あと1ヶ月。
生徒さんの華麗なる飛躍を願ってこちらも必死。
発表会が終わった後には、「ああ、やっぱり、チャレンジすることが最大に実力を伸ばすことだなあ。やってよかったなぁ。」と、いつものように思えますように。
生徒さんにもそう思える発表会になりますように。