正直ピアノの先生、長めにつぶやく。

ピアノ講師歴10年。教室ブログには書けない本音を長めにつぶやきます。

「トンプソン 小さな手のためのピアノ教本」、熱い・・・!!

赤い表紙の「トンプソン現代ピアノ教本」。

この教本は昔から知っていて、第3巻だけ子どもの頃にレッスンでやったという親しみのあるテキストなのだけど、導入書としては進みが早く、年齢が上がってからじゃないと使いづらいというイメージがある。

 

ところで、この教本の導入段階である「トンプソン 小さな手のためのピアノ教本」には、「小さな手のための合奏教本」という親や先生用の補助楽譜が別で売られている。

トンプソンを導入としてレッスンで使用したことがなかったので持っていなかったのだけれど、先日購入して弾いてみると、

これが、いい!!!

 

↓伴奏用↓

 

↓生徒用↓

 

 

単純に和音や響きが足されるだけではなく、

生徒用の単旋律からは想像もできないような曲の雰囲気が広がる。

先生用の楽譜としてテキストの下の方に伴奏がついているものは導入書には多い。

数ある伴奏がついている導入教本の中でも、トップに入る伴奏の豊かさ!

 

 

伴奏を弾いてみて、「これがこんな曲になるのーー!?」と何度も一人で叫びました。

 

特におすすめは

  • ちょうちょ
  • 小さな兵隊さん
  • 大きな船
  • なつやすみ
  • まる木ぶね

です。

 

「ちょうちょ」は、本当にちょうちょが飛んでいるようにヒラヒラと優雅な伴奏だし、

「小さな兵隊さん」は4声体のように綺麗に音が推移していく。

「大きな船」は、メロディと絡む旋律がきれいで、大きな船が揺れる感じもイメージできる。

「なつやすみ」は、ドッペルドミナントから始まる和音がワクワクするし、

「まる木ぶね」は、まさかの生徒さんの方が伴奏だったの!?という驚き。

 

「小さな手のためのピアノ教本」は生徒さんの最初のテキストとして使うことはなかったけれど、一緒に弾きたいなぁ。

紹介したいなぁ。

はじめての発表会に先生や親御さんと連弾で使うのもいいな。

 

伴奏のレベルとしては、中級程度という感じ。

ブルグミュラーを弾いたことがある方なら弾くことができると思うので、

お子さんとお家で弾きたいとお考えの親御さんにも、オススメです。

同じ曲に連弾用と、二台ピアノ用の2つのバージョン載っています。

 

トンプソン先生、すごいです!

 

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