「うたとピアノの絵本」は新しいわらべうた
メインの教材だけでは足りない部分がある時に、その子に合ったサブとなるテキストを渡します。
サブの教材では、ガッツリ弾きこむというよりは、「弾いてみて聴かせてね〜」というかたちで渡して、細かいことは指摘しません。
今回は呉暁著「うたとピアノの絵本 りょうて」を使いました。
生徒さんの特徴は、
- 譜読みが苦手
- 中央ドの譜読みもつまづくことがある
- ヘ音記号のソ・ラを間違えやすい
- 左右の手を混同してしまう
- 耳がとてもよく、知っている曲の旋律は探りながら弾ける
- 好みではない曲だとテンションが急降下する
- 好きな曲は繰り返し弾きたがる
このような状況だったので、先にどんどん進んでしまうよりも、譜読みに慣れておいた方がいいなと感じました。
でも知っている曲だと読まずに耳で弾こうとしてしまう。
そんな生徒さんには「うたとピアノの絵本(3)りょうて」はぴったりでした。
良かった点は
- おんぷが大きくて読みやすい
- 知らない曲なので耳に頼りすぎない
- 知らない曲だけど、歌詞や絵が子どもに親しみやすいようで、興味を持ってくれる
- 4〜8小節の短い曲で、すぐに親しめる
一回のレッスンで5曲以上弾きます。
生徒さんが帰り支度をしている時に、この中の曲を口ずさんでいました^_^
子どもの心を捉えるメロディ、歌詞、場面のようです。
著者のことばで、日本語のリズムや抑揚に自然に合うように作曲したと書かれています。
そういう言葉と音楽のリズムが、子どもにすんなりと入っていくのですね。
まさに新しいわらべうたです。