正直ピアノの先生、長めにつぶやく。

ピアノ講師歴10年。教室ブログには書けない本音を長めにつぶやきます。

ピアノの導入期につまずくパターンは大きく分けて2つ!?

最近の気づき。
ピアノをはじめたばかりの時期に、思うように進まない小さな子のパターンは大雑把に分けて2つのパターンがあるということ。

 

1つめは手先がぶきっちょさん

指が思うように動かなくて、それがストレスになるということ。

動かしたいと思っている指を動かすことが、ものすごく脳を使うということ。

それが思い通りに行かないので、ものすごくストレスになるタイプ。

いわゆる手先が不器用というタイプ。

 

 

 

2つめは、視覚的なぶきっちょさん

おんぷのたま(符頭)の動きを目で1つずつ追うことが苦手なタイプ。

符頭が大きく、少ない時は問題がないけれど、

符頭が小さくなって、おんぷの数が増えると、混乱して、1つずつのおんぷを目で追えなくなる。

五線の線の幅にもちょうどいい幅があって、広過ぎても狭過ぎてもいけない。

おんぷとおんぷの距離も近すぎると難しく感じる理由になる。

符頭が上下することを把握することだけが難しいパターンや、

数の認識がストレスになるパターンも。

タイプはさらに細分化することができるけれど、大まかに、目から入る情報を処理することが苦手なタイプ。

 

こちらは、視力が悪いことが原因であることも。

その場合はメガネをかけたり、楽譜を近づけたりすれば解決する。

 

そのほかディスレクシア(識字困難)が理由の場合も考えられる。
読み書きに困難を感じるディスレクシアの子にとって、楽譜もまた文字と同じように読むことが難しい。
日本では5〜8%いると言われていて、20人在籍のピアノ教室ならば、1、2人いると思っていい。

 

 

 

それぞれ年齢による発達状況も大きく影響を受けるので、年齢が上がると自然と克服していることもある。

不器用といってもそれぞれに段階があり全く同じパターンはほぼなく、この2つのパターンが混ざっている場合も多い。

 

 

 

つまずく理由がどこにあるのか、それぞれの子をよくよく見る必要がある。

ピアノをいやになってしまう前に、

苦手な部分を小さなステップに分けて、ストレスを少なくする。

つまずいていると感じないようにレッスンができるかが鍵だ。

 

ここをうまく小さなステップにできないと、「家で練習しない」という状況に集約していくように感じる。

 

 

 

階段

 

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