Mr.Children「いつの日にか二人で」
ミスチルのことを好きになったのは小学生の頃。
両親は軽音楽部出身で、家にはいつも歌ものの音楽があった。
家族で車で出かけると、車内は井上陽水、玉置浩二、荒井由実、五輪真弓、岩崎宏美、クイーン、マイケルジャクソン、ビートルズ。
私たち兄弟は土曜日の午前授業を終え帰宅すると、毎週、ラジオの「コーセーカウントダウンジャパン」を聴きヒットチャートにワクワクしていた。
100万枚をこすミリオンヒットが年に何曲もあった頃。
その頃に、いちばんビビっときたのがMr.Childrenのcrossroadだった。
当時、曲の良さもさることながら、そこにつけられた言葉にも魅せられていた。
友達に相手にミスチルの歌詞の良さを語ったりしていた。
今思うと恥ずかしすぎるのだけど。
その後2年ほどミスチルにどハマりし、アルバムやシングルを繰り返し繰り返し、それはもう、寝ても覚めても、聴いた。
それをきっかけに色んな音楽を好きになり、ミスチル熱は次第に平熱になった。
そんな日々から20年以上。先日ふと物悲しい旋律が頭から離れなくなり、なんの曲だったかなーとムズムズする期間を経て、ミスチルの「いつの日にか二人で」だ、と気づいた。
改めて聴くと、なんていい曲だろう。
不朽の名盤「kind of love」の最後に収録されている。
キラキラした名曲が並ぶ中、どちらかというとしっとりしていて地味な曲。
思春期のときのように、歌詞にグッとくるような感性はどこか分厚く固まってしまったようだけど、旋律やコードの艶やかさにうっとりしてしまう。
ピアノと弦楽器、ヴォーカルというシンプルな構成。
全体に流れる3連符のリズムの心地よい揺れ。
流れるような旋律から突然のオクターブの跳躍。
テンション多めのコード。
アコースティックな響がちょうどよい。
ピアノで弾いたら心地よすぎて、永遠に弾いていられると思った。
ミスチルはたくさんいい曲があるけれど、今、なぜかこの曲にビビッと来たので、記憶に止めるべく、記録。
ミスチルの曲の中でこの曲がいちばん好きっていう珍しい仲間はいるだろうか・・・
ところでこれ、Mr.Childrenというより、桜井和寿だな。。。
Gt、B、Drがいない。