「人生という競走でいつも先頭を切っていたいと願う人のために書かれたものです。」
まえがきより。
うぅ・・・お呼びでない感じ。
「人生という競走。」
「先頭を切っていたい。」
・・・異言語ですか?
もともとこの手の自己啓発本には、抵抗のある方で。
しかしせっかく手にしたので興味を持って読んでみることに。
1926年に元となる著書は書かれていて、それを編集し直したもの。
約100年も前に書かれたものが、いまだに実用書として読まれているということにまず驚く。
スピーチの仕方についてかかれていて、そのためのコースの公式テキストである、と。
私はスピーチをする訳ではないけれど・・・と相変わらず懐疑的に読み進める。
レッスンも言葉で人を動かすお仕事なので、何か参考にあることはあるはず。
結論。とても勉強になった。
話をして人に伝えるということも、ピアノと同じで、準備と練習がとても大事。
そして話す内容に熟知していること。
それらに「猛烈に努力」すること。
そして根気強く目的に邁進する、と。
具体的にできることや、事例がたくさん述べられている。
「話して伝える」ということも一朝一夕でできることではなく、
楽器の習得と同じように、努力する項目だということがわかってよかった。
そんなことさえ意識できてなかったので、
テーマとして意識できるようになっただけでも読んだ価値がある。
それにしても言葉が強烈で、時々面白い。
自信をもつ方法という部分で、
「だれもがあなたに借金をしているのだと考えて」と!笑
そんなこと考えたこともなかった。
「緊張するときは、お客さんは全員じゃがいもだと思いなさい!」と、先生に言われたことはありましたが、お金を貸している相手と思うとは。
私にとっては斬新。
自己啓発系が苦手な方も、そんな強烈な言葉を楽しみながら読んでみると面白いかも。