正直ピアノの先生、長めにつぶやく。

ピアノ講師歴10年。教室ブログには書けない本音を長めにつぶやきます。

「新しい」ピアノテキストが逆に古く感じる説・・・

導入ピアノテキストを見ていると、古典的な教材(バイエル、ツェルニー、メトードローズ)に対して、時代や国や発達に合った教材を作ろうとして、1990年前後から新しいテキストとして多く出版されている。

 

新しいメソッドが次々生み出され、

ポピュラーなリズムや響のものも含まれるようになり、

子どもでも理解しやすいような言葉やイラストが加わり、

進度も子どもの発達に合わせて、

子どもたちがより親しみやすいように、改良されて多くのものが出版されている。

 

そんな「新しい」教材も、もう約30年前のこと。。

30年となるとその頃生まれた子どもがもう親になっているぐらい。

 

そのころのテキストのイラストを見ていると、

テレビはブラウン管で、

デジタル時計は逆にアナログに見えるほど大きいし、、、、

 

ここのところ急速に変化する世の中で、今の子にはどのように見えるのだろう。

 

逆にバイエルや、メトードローズは「クラシック」の曲の一部として違和感なく受け入れられるということも考えられる。

 

 

20世紀当時に「今の時代にあった教本を」という趣旨で出版されたものは、21世紀の今では、少しずれている部分があるのかもしれない

 

かといって「クラシック」ではないし、微妙な立場だなぁと感じる。

 

クラシックよりは、テレビやyoutubeで聞く曲に近くて親しみやすさはあるだろうけれど、とは言っても、自分たちの世代のものとしてはやはり受け入れられないのではないかと思う。

準クラシックぐらいの位置なのかもしれない。

 

本当に今の時代の子どもたちのためになるピアノのレッスンとして求められているものは何だろう。

 

コロナ時代を経て、さらに急速に生活は変化していくと言われている。

この時代を生きる糧として必要とされているピアノレッスンはどんな形だろう。

 


20世紀後半に出版されたものに、不足しているものは何だろう。

 

これまでの歴史を踏まえて、今の時代に合ったピアノのレッスンをしたいなぁと思う。

 

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笑顔の子ども